教会
2009年05月15日
誕生日の通信簿
家族の誕生日を楽しいイベントに!といつも計画するように、自分の誕生日も自分で演出してきた。
去年は「シェ松尾 青山サロン」で豪華なディナー、その前にはリムジン(運転手付き)を手配して都内巡りしたり…。
今年は1人で誕生日を過ごそうと決めていて、どこに行こうかと1ヶ月位前からずっと考えてた。
誕生日前日から2泊3日で国内旅行を検討していたが、大好きなジロ・デ・イタリアが見れるホテルを探すのに苦労するので、ジロ見たさに宿泊を諦め、日帰り1人旅にすることにした。
15日に日付が変わる0時にジナンから電話がかかって来た。
4年前から毎年私の誕生日を一緒に過ごせない(今年は関西、その前はフランスにいたため)ジナンが、毎年このように電話で祝ってくれる。
「誕生日おめでとう!これからも頑張ってください。」
と言ってくれた。
最高に嬉しい!!
と、幸福感に浸っている時に、アニキがバイトから帰って来た。
この人はジナンとは全然違う。
「比べてはいけない。期待してはいけない。」と日頃から自分に言い聞かせているのだが、無神経な言葉に「カチン」と来てしまった…!
ここ(誕生日を迎えた0時10分頃)から、私の今年の誕生日は、苦い、教訓めいた誕生日となるのである。
悪気はないのだけど、私を喜ばせようという気遣いや思いやりに欠ける、アニキとオヤジを腹立たしく思い、「アンタラいつも当たり前のようにしてもらうばかりで、何かしてあげようという気はないんか!」て『見返りの愛(!?)』を求める自分にまた腹が立って、布団の中で悶々としている時に、友だちから次々とメールが来て嬉しかった!!
Jちゃん毎年忘れず祝ってくれてありがとう!!
涙ウルウルしながら眠りについた。
朝、目が覚めてすぐ、「やっぱり泊まりで行こう!」と思い立ち、携帯でのホテルの宿泊予約!
やっぱりジロより1人旅!
今日は自分の「人生」と「人となり」を見つめ直したい!と思ったのである。
行き先は、当初の予約の日帰りの行き先は変更せず、近場の横浜である。
「誕生日に行きたい近場」で考えたら、『山手カトリック教会』だった。
私の人生の『聖地』と言える、大事な場所なのである。
ここで、今日は自分の生に感謝し、愚かで卑しい我が心根を懺悔したいと思う。
7月のオヤジの誕生日も、8月のアニキの誕生日も、「おめでとう」の言葉だけで、今後イベントもプレゼントもなしにして、期待されんように私は両日とも(自分の誕生日も)旅に出かけようと思う。
しかし、これって懺悔してもなお心根が悪い!?
とにかく、豪華な食事やプレゼントよりも、心のこもった「おめでとう!」の言葉が、何よりもありがたい心に届く贈り物だということを、知ってほしいと思う。
今日は横浜の懐かしい場所をよく歩いた。
教会の中は、訪れる人もほとんどなく、静かで、ゆっくりと座って時間を過ごすことができた。
お母さんとお父さんも来てくれた。(もう亡くなってますけど…)
涙が何度も流れた。
今日の誕生日は、神様から『通信簿』をもらったみたいな日だった。
良いことも悪いことも書いてあった。
これまでの評価も今後の課題もいただいた。
どうもありがとうございます。